自転車購入に至る道 その3

 今までも折り畳み自転車を持っていた。我が家はマンションなので、自転車の置き場所に制限がある。マンションの自転車置き場は原則、各住戸1台ずつであるし、多少なりとも毎月の費用が発生する。そこで、折り畳み自転車を自宅内で保管して、時々サイクリングしていた。  この折りたたみ自転車はブリヂストン製のもので、スニーカーというシリーズのもの。20inch、6段変速、サスペンション付き。友人から頂いたものだ。折り畳んでもさほど小さくなるわけではなく、また、重量もそこそこあったが、色々なところにサイクリングした。  サイクリングは、純粋にサイクリングを楽しむ、というやり方もあると思うが、私の場合はどこかへ行く為の手段としてのサイクリングを楽しんだ。電車で行けるところでも、出来るだけサイクリング。どこかに移動するという目的を達成しながらも、運動になり、かつ、コストもかからず、エコである。このすぐに分かる目的「移動」がありながら、他の目的も達成できてしまうところが、私としてはとても気分が良く、やる気が出てくる。  折りたたみ自転車のサイクリングを5年間続けていたが、少しずつ不満が出て来た。いや、不満というよりは、良い自転車へのあこがれなのかもしれない。  折りたたみ自転車に対する不満の一つは、スピードが出ないことである。6段変速の一番重いギアにしても、まだ軽い。もうちょっと重くして、スピードが出るようなギア比が欲しかった。いつも、5段目、6段目で走っていて、1,2,3段目なんて使った事が無かった。  そんな気持ちを持ちつつも、折りたたみ自転車のサイクリングを続けていた時に、自転車購入へ気持ちを傾かせる環境の変化があったのだ。続きはまた。