iTunes Card

 今日、iTunes Cardを買った。たったiTunes Cardを買うだけなのに、こんなに大変だったと思い知った一日であった。それは、なぜかと言えば。  そもそも、iTunes Cardを買おうと思った目的は人にプレゼントするためだ。iPodやiPhoneを使っている人に差し上げるのに、このiTunes Cardはとても良いように思う。邪魔にならないし、自分の好きな音楽、アプリに使うことができる。  iTunes Cardのパッケージが量販店とApple Storeで異なっていることを知っているだろうか。量販店のものは、壁に引っ掛ける形のバッケージで、値段ごとの色の台紙に、同じ色のカードが粘着テープでくっついているタイプ。Apple Storeのものは、折り畳んだ台紙に挟まっていて、その台紙の裏表紙には短いメッセージが書けるようになっている。  せっかく大事な人にプレゼントを差し上げるわけだから、メッセージも書ける、しかも、量販店タイプに比べると少し高級感のあるApple StoreのiTune Cardを買おうと私は思ったわけだ。  そこで、それを買いに今日、午前中にApple Store銀座に行って、店頭に並んでいるiTunes Cardを手に取って、レジに行った。  「ピ、ピ、ピ」とバーコードスキャナーでカードの販売処理が進んでいると思ったら、店員が、 「システムのトラブルで現在、販売できません。」 とのたまう。 「えっ?」 「時々あるんです。システムトラブルで販売できないことが。」 「えっ!!??」 「復旧まで一時間か・・・、50分か・・・、10分かもしれませんが・・・」 「は???」 と。システムのトラブルで販売できない事が時々ある、っていったいどういう事ですか? 「復旧のめどは?」と尋ねると、 「分かりません。」と。  だめだ、アップル。全くダメだ。  金額は安いかもしれないけど、近くのSEIYUにも売っているiTunes Cardを買いにわざわざ銀座まで来たんだぞ。それを「時々あるシステムトラブルで売ることができなくて、復旧のめども分からない。」と。  そりゃ、理由は分かる。iTunes Cardは販売時にアクティベーションしないと有効にならないのだが、その認証システムが動いてないってことなんだろう。  それでも、だ。コンティンジェンシープラン(不具合時の継続計画)が無いような販売方法で良いのか。しかも、このようなトラブルが時々発生している、と店員が言っているのだ。  例えば、JRがSUICAシステムトラブル時に「認証できないのでご乗車になれません。」なんて言ったら大問題だろう。  結局、私は近所のSEIYUで買うことにしたのだが、ここでもトラブル。  レジの店員さんが 「ピ、ピ」とレジを通すが、どうもエラーが出ているようだ。店員が、別の店員に訊きに行き、納得して「わかったわかった」というような表情でレジに戻って来た。 「ベリッ、ピ、シュッ」 おいおい、なぜ台紙からカードを剥がすのかね。それはプレゼントなんだぞ。 「1,500円でございます。」と言いながら、台紙と、台紙から剥がされたカードを私に渡す。しかも、台紙は粘着テープが印刷を剥がしてビリビリだ。 「人に差し上げるプレゼントなんですが。」 「はい。」 「これじゃ、まるで僕が使ったあと、みたいじゃないですか。」 「あー、そうですね、ちょっと相談してきますんで。」 どうなってるんだ、iTunes Card。 要は、SEIYUも認証した上で販売しなきゃならない、つまり、販売するiTunes Cardをカードリーダに通さなければならないから、台紙から剥がしたわけだ。 で、新しいiTunes Cardを持って来て、カードを台紙から剥がさないように、台紙をググーッと折り曲げて、ムリムリにカードリーダーに通した。 これじゃ、プレゼントにならないよ・・・