iPhoneとAndroidと私

 iPhoneとAndroidの何が違うのか、もう少し整理しておきたいと思う。

 Androidはdocomo GALAXY Sとして話を進める。

・ネットワーク

 これはdocomoの方がやや優れているように感じる。ただし、都内ではほとんどエリアは変わらないのではないか。

・値段 

 維持費はSoftBankの方が安い。

・端末

 このあたりから、主観、あるいは見方が入ってくる。iPhoneはAppleが発売しており、グローバルで1機種。保存容量のバリエーション、色のバリエーションもあるが、マシン本体の機能、性能は全く変わらないものをグローバルで売っている。また、製品の更新タイミングは今までのところ年に一度。この製品戦略は本当にすごいことだ。恐ろしいばかりである。

 AndroidはAndroid端末はそれぞれのメーカーが販売している。したがって、マシンのバリエーションは多く、また、製品登場のサイクルも速い。半年経てば、旧世代である。様々な画面サイズ、大きさ、仕様で端末を選ぶことができるのはメリットともいえる。 ・OS  iPhoneはiOSで動作し、Appleが提供している。すなわち、端末(ハードウェア)もOS(基盤ソフトウェア)も一社で提供し、ハードとソフトが完全にマッチングされたものとなっている。

 Androidは、Googleから(正しくは、OHAという団体)提供されたAndroid OSをそれぞれのメーカーが自社の端末用にカスタマイズした上で提供している。

 この点の違いは大きい。例えば、iOSのバージョンアップは世界中で同時に提供されるが、Androidは各メーカーが自社端末用にカスタマイズしてからの提供となるので、提供時期はバラバラであるし、それでも提供されるならマシとも言えるのが、メーカーの都合でバージョンアップの提供がされなくなる事態が発生しうることである。事実、既にauのIS01はAndroid 1.6以降のバージョンアップは提供しないとシャープは公式発表しているし、現在の端末を見渡してもandroid ver2.3への対応をはっきり言明しているメーカーは限られている。まして、android ver3への対応を発表しているメーカーは無い(私の知っている限り)。メーカーもできるかどうか分からない、というのが事実なのであろう。

 これは考えて見れば当たり前のことで、iPhoneはワールドワイドで単一機種で1,000万台以上のオーダーで販売している。OSのアップデートは単一バージョンを作成すればよいわけだから、開発するリソース(ヒト、モノ、カネ)を投入できる。

 一方、Android機はそれぞれのメーカーが、それぞれの機種ごとにAndroidから提供されたOSをカスタマイズし、動作検証して、リリースする必要がある。それぞれの機種の販売台数は、Appleとは1桁、あるいはそれ以上の差があるであろう。また、新機種も次々に開発しているはずだ。そのような状況で、既存機種に対するUpdateを手厚く、迅速にやる、というのは難しいのではないか。

 続きはまた。