CD Playerの違い

 アメリカに来て、やってみたいと思っていたことの一つがでかいテレビを買うことであった。Black Fridayでの購入には失敗したが、やっと購入することが出来た。この購入の顛末についても、そのうち書きたいと思っているが、今日書こうと思っているのはCD Playerの音質の違いである。

 私は日本からオーディオ一式を持ってきて使っている。ピュアオーディオである。ピュアオーディオという意味を分からない人がいることを危惧するが、2チャンネルのオーディオのことで、別の言い方をすれば、サラウンドではないオーディオである。

 装置構成は下記のとおりある。

アンプ:DENON PMA-1500AE

CDプレーヤー:DENON DCD-1500AE

スピーカー:BOSE AM-5III

 オーディオというのは、エレクトロニクスとは異なっていて、新しいものが良いわけではない。余談になるが、私はこのDENONのアンプとCDプレーヤーは三年ぐらい前に購入した。その前に使っていたサンスイのアンプと、TEACのCDプレーヤーからのリプレースだが、ハッキリ言って、音質が良くなったわけではない。自分で選びに選んで購入したものだから、買い換えたのに音質が悪くなったとは思いたくはないが、悪くはなっていないものの、音質の傾向はハッキリ変わったといえるし、以前の方が好みだったように感じていた。

 このアンプはAVアンプではないので、D/Aコンバータを内蔵していない。したがって、テレビの音声を出力する、というのもデジタル出力で来られるとお手上げ。そこで、下記のようなものを購入した。

Fiio D3 オヤイデ電気 http://www.oyaide.com/fiio/Products/d3.html

 D/Aコンバータのみの機能しかない製品である。アメリカで売ってないと思っていたら、AMAZON(USのAMAZON)で売っていて、しかも日本よりも若干安い。

 そして、アメリカのDVDを再生するという目的で、PS3も購入してある。そこで、今回はPS3 + Fiio D3と、DENON DCD-1500AEとの音質を比較してみようと思い立ったわけである。

 今までになんどかCDプレーヤーのリプレース、あるいは、DVDプレーヤーと共有することで台数削減を目指して、CDの音質を比較したことがあるが、今までの企画はすべてオーディオ専門のCDプレーヤー(CDしか再生できないプレーヤー)の圧勝であった。この音質の差は明確なものがあり、良い方を聞いてしまえば、悪い方で聞き続けようとは絶対に思わないと断言できるレベルである。同じCDを聴いているのに、あんな音質で聴き続けるなんてかわいそう、あるいは、演者に申し訳ない、と思ってしまうようなレベルである。

 PS3 + Fiio D3と比較してみようと思ったのは、PS3のCDプレーヤーとしての性能が良い、と聞いていたからである。Webで「PS3 CD 音質」と検索すれば、わかると思う。アップコンバートして再生してしまうという素晴らしいものである。これはDCD-1500AEでも出来ない(やっていない)ことである。

 結論から言う。DCD-1500AEの圧勝である。

 誰が聞いたって分かる差がある。我が家で8歳と5歳の息子に念のため比較させたが、DCDの方を良いと言った。音の透明度、キレ、分離感など、大きな差があった。

 もちろん、PS3が悪いのではなく、Fiio D3の値段を考えれば全く致し方のないことであると分かっている。たったの3,000円もしないようなD/Aコンバータなのだ。それに、安物のピンコードでアンプに接続している。DCDの方は定価80,000円するプレーヤーであり、ピンコードは長岡鉄男式のFケーブルを使った自作である。自作のピンコードが本当に音が良いかどうかは自信が無いが、DCDがFiioに敗けるわけがない(と信じている)。

 今週、一つ新しいスピーカーが来ることになっている。今持っているものとは全く用途も性格も違うものだが、今からその音が楽しみだ。来るスピーカーはこちら。

Olasonic TW-D7OPT http://www.olasonic.jp/tvspeaker/twd7opt.html

 これは入手後にレビューしたい。