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アメリカに来たばかりの駐在者がアメリカのiPhone5sを買うまで

 タイトルをもう少し短くしたいところだが、今まさに、同じことで困っている人が世の中に、いや、アメリカに存在したら、その人が検索してもしかしてこのページに辿り着き、それが問題の解決に役立つことができるかもしれない、と考え、タイトルはその思いをこめて、いや、検索に引っかかるという願いを込めて長くした。

 今回のテーマは、米国に来たばかりの日本からの駐在員、あるいは、そのご家族が、アメリカで携帯を買いたい、と考えた時の話である。

 この点に関して、全体的な話も、個別の話も、技術的な話も下記のウェブページは大変参考になる。今回も私は何回も参照させていただいた。

アメリカより 携帯・モバイル・流通業ITブログ By A Yoshida

 赴任者や、駐在者、短期留学の人の一般的な話は上記のウェブが大変参考になるはずだから、私はテーマを絞って書くことにする。下記のようなケースの話しである。

・アメリカに来たばかりの駐在者。

・数年はアメリカに駐在する可能性が高いが、いつ日本に帰国することになるかは不明。早いことも遅いこともあり得る。

・アメリカに到着してから、当座の間はプリペイド携帯でしのげ、と人に言われている。

・でも、iPhoneを買いたい。

・SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)は今から取得する、か、あるいは取得したばかり。

・アメリカの運転免許証はまだ取得していない。

・ポストペイドの携帯はクレジットヒトスリが必要だと聞いているが、英語力の問題もあってどのようにお店で話すことになるのか不安。

・日本に一時帰国することもあるだろうから、その時にその電話を使いたい。が、バカ高いインターナショナル代金を取られるのはイヤ。できれば、今、日本で流行りの格安SIMを使えたらうれしい。

・家族が遅れてやってくるので、ファミリープランのようなものがあればうれしい。  

 かなり具体的な例示になってしまったが、私の周りを見渡してもこのような状況の人は多い。そして、解決策がよくわからない状況下で、docomoやauの日本人向けサービスを契約してしまい、アンドロイド携帯で2年間縛り、に陥っている人もいる。

 もちろん、少しアメリカの生活に慣れてくれば、自分で大手キャリア(AT&TやVerizonなど)のiPhoneをポストペイド2年契約で使うこともできる。しかし、ポストペイド契約にはSSN、アメリカの身分証明書(運転免許証など)、そして、クレジットヒストリが必要になるので、来たばかりの人には契約することは難しい。

 実際、私は赴任してから一ヶ月半ぐらい、SSNとアメリカの運転免許証も取得した状態でAppleStoreに行き、iPhoneを購入しようとしたが、何度もアップルストアに出向くことになり、挙句の果てにアップルストアでは購入できず、という顛末をたどり、相当の労力が必要であった。この顛末については、本ブログの別記事に記載済みである。

 その私の経験も踏まえ、私の職場に上述のような日本人赴任者がやってきたので、その彼にiPhone購入を計画した、というのが今回の記事である。

 前述のBlog アメリカより の情報から、下記のような方針とした。

・クレジットヒストリがなく、アメリカの運転免許証も無いので、プリペイド。プリペイドの費用は初期費用、運用費用を考えると、ポストペイドと同等あるいは、少し有利。

・日本への一時帰国での使用、あるいは帰国時期が未定であるから、SIMロックフリー機で日本で運用できることを確保。

 上記のように考えると、AppleStoreから選ぶことが出来るのは、Contract FreeかつSIM FreeのiPhoneということになる。Contract Freeとは2年契約の縛りがない、という意味で、SIM FreeはSIMロックがかかっていない、という意味である。また、今回の機種はiPhone5sとした。

 Contract Free, SIM FreeのiPhone5sは、費用が高い。2年間契約の縛りが無いわけだから当たり前ではあるが、プリペイドでうまく運用すれば、2年間の運用費用で比べればむしろプリペイドのほうが安いはずだ。

 そして、そのプリペイドはT-mobileを第一選択とした。理由は、Appleで販売しているContract Free, SIM FreeのiPhone5sはGSM互換機であり、CDMA対応のVerizon、Sprintは使えない。AT&Tはエリアも広いが、プリペイドのファミリープランがない、という二点である。

 Contract Free, SIM FreeのiPhone5sには、二種類ある。T-Mobile版と、SIM Free版だ。T-Mobile版はT-MoblieのSIMが入っているが、SIM Freeであり、二年契約の縛りはない、とWeb上からは読める。しかし、ここで疑問が発生。

1. AppleStoreの説明書きでは、T-MobileのSIMをActivateするには、AppleStoreかT-Mobileに行く、あるいは電話せよ、と書いてある。プリペイドならば、Activateコードがあれば自分で開通できそうに思うが、最初に入っているSIMはプリペイドではなく、ポストペイドのみのSIMなのか。

2. T-Mobile, iPhone5sというキーワードで検索したWebでは、「SIM Freeと書いてあるのにLockedだった。」と書いてあるWebページがいくつも存在する。SIM Freeではないのか。 3. プリペイドで使ったとして、LTEは使えるのか。

 上記の疑問を解決しながら購入するため、T-Mobileのお店、AppleStore、そしてT-Mobileに戻る、という順番で購入を進めることした。つまり、T-Mobileのお店で3番、1番の質問を確認し、OKであれば、AppleStoreで2, 1を確認、iPhoneを購入した上で、プリペイド契約のためT-Mobileのお店に戻るという作戦である。我ながら、日本人らしい細かさの計画だと思うが(笑)

 T-Mobileのお店に行って店員と話して下記のことが分かった。

・Unlock(SIMフリー)機を持ってくれば、プリペイド契約ができる。

・T-Mobile版のiPhone5sについてはよく分かっていない。

・プリペイドではLTEは使えない。(!)

 そう、店員はプリペイドではLTEが使えない、と断言したのである。最初から暗雲である。折角高いiPhoneを買うのに、LTEが使えないのではテンションが激下がりである。

 しかし、私は上述のブログ「アメリカより」からの情報で、T-MobileのプリペイドでもLTEは使えるはずだという確信があった。きっとあの店員はよく分からず説明しているのだ、と判断。そして、AppleStoreに向かった。

 AppleStoreでiPhoneのことを質問し始めたら、iPhone Specialitなる人物が代わりに出てきて応対してくれた。彼からわかったことは次の通り。

・T-Mobile版のiPhone5sはLockedである。SIM Freeではない。自分でUnlockedの手続きをとる必要がある。(!)

・T-MobileのプリペイドSIMをUnlocked iPhone5sで使った場合、LTEは使えるはずだ。

と、iPhone Specialistは普通に、私が検索するのと同じキーワードで「T-Mobile Prepaid LTE」で検索し、T-MobileのWebページのバナーをちら見して答えたから、全く信ぴょう性は低いと思ったが。

 ということで、この時点でT-Mobile版を買う意味は低い、逆にLockedのリスクが高いと判断し、SIMなしのContract, SIM FreeのiPhone5sを購入。

 iPhone Specialistの店員さんは、AT&TとT-MobileのSIMをサービスで一緒に用意してくれた。もちろん未契約のSIMである。

 iPhone5sを手に、T-Mobile Shopに戻り、プリペイドで使いたいと言ったら簡単にSIMを用意してくれた。ただし、AppleStoreで用意したくれたSIMではなく、T-Mobile Shopで用意してくれたSIMである。Activiate Feeとして10ドル。その他、最初の一ヶ月分のプリペイド代50ドルを支払った。

 その場で店員さんがSIMを装着し、通話ができるかテスト。あれ!? LTEって表示が出てるじゃない! とそこで気がついた。先ほど「LTEは使えない。」と断言した店員ではない人が応対してくれたが、プリペイドではLTEは使えない、という先ほどの店員のコメントは偽情報だったわけである。

 以上のような顛末をたどり、ようやくiPhone5sを手にすることが出来た。  費用は、iPhone5s 16GBが650ドル程度、T-MobileのActivate Feeが10ドル。そして、月額費用が50ドル。1GBのパケットと、テキスト、通話が無制限、というプランである。Verizonよりもよっぽど得であるように思うが、いかがだろうか。むろん、LTEのカバーエリアに差があるけれども。

 この情報が誰かの役に立てば幸いである。

 

追記:PrePaidで自分のiPhoneを運用開始したので、その記事も書いた。

 

アメリカ在住者がiPhoneをプリペイドSIMで運用する - Thinking Log in my life