されど愛しきお妻様 鈴木大介 著

 とても示唆に富む一冊だった。「できて当たり前」を当たり前のように要求することの、罪深さ。人間誰しもやってしまうものだ。筆者は自身が脳梗塞で倒れ、脳機能障害を抱えてしまう。分かっていた「つもり」だった妻への今までの対応の罪深さに気づくのだ。
 家族とは何か、家事の分担とは、幸せとは、などなど考えさせてくれる良書である。お勧めできる。