PS4 VR専用ソフト ASTRO BOTは間違いなくすごい

 ASTRO BOTだ。PS4のVR専用ソフトである。買おうかどうかしばらくの間迷っていたが、調べてみると絶賛している評価ばかりで、Disk版を購入した。Disk版を購入したのは、面白くなかったら売っちゃえばいいし、という打算があったのはいうまでもない。

 結論から言いますが、これは間違いなく素晴らしいゲームだ。もちろん、人によって合う合わないはあるだろう。しかし、だ。他のBlogなどで言われているのと同じことしか言えないのが悔しいが、本当にすごい画期的なゲームだ。

 マリオ64をプレイした時のことを思い出した。今までにないゲーム。こんなことがゲームでできるようになったという驚き。この驚きを誰かに伝えたくなる。そんな気持ちが、このASTRO BOTでもするのだ。

 息子たちもこのゲームを遊ぶが、こんなゲームを子供の時からできてしまうということに、羨ましさと、これでいいのだろうか、という思いすらさせる。このゲームの驚きが当たり前になってしまったら、何にワクワク、ドキドキすれば良いのだろうか、と不安にさせるものがある。

 ディズニーランドの乗り物に乗った時に、「これから何が起こるんだろう。」「ワー!」みたいな気持ちにならないだろうか。それですよ、それ。それがVRを頭にかぶって、このゲームを起動すると得られるんですよ。こいつはスゲーや、という感想が思わず口から出てしまうんですよ。

 PS VRを持っているなら、そして、アクションゲームが嫌いじゃないなら、この世界を味わうべきた。

 なお、VR酔いはほとんどない。この点もよく工夫されている。

 ということで、最大級のオススメである。

 

鋼鉄の叫び 鈴木光司 著

鈴木光司の本は今まで読んだことがなかったように思う。リング、螺旋のイメージが強くて、食わず嫌いだったというか。
この本は、特攻隊の変態を自らの意思で離れて生還した人間、という峯岸泰三中尉と、それを探し当てるべく奔走するテレビディレクターの雪島忠信に二つの軸で物語が進行する。登場人物のディテールがとても細やかで、二つの軸の交わり方も予期しているところもありつつ、息を呑むような流れで素晴らしい。
とてもお勧めできる。

空飛ぶタイヤ 池井戸潤 著

池井戸潤の本は今まで読んだことがなかった。ドラマで半沢直樹、下町ロケットは見たことがある。ドラマも間違いなく面白いが、本も間違いなく面白い。
空飛ぶタイヤは、三菱自動車のリコール隠蔽事件をモチーフにした小説だ。事の顛末は小説と事実では異なるとしても、実際にこのような事故で人が亡くなっていて、それが、三菱自動車のリコール隠蔽を原因としていることは変わらずに事実である。
上げては下がり、下がっては上がる、ジェットコースターのような小説で、息をつかせない。これはオススメできる。
 

iX1500を購入した。使ってみた最初の感想。

 iX1500を購入した。発売日2018年10月12日に購入した。Apple製品以外では、ほとんど発売日に買う、なんてことは今までなかった。Nintendo Wiiぐらいなんじゃないだろうか、発売日に買ったのは。

 

scansnap.fujitsu.com

 iX500を今まで使っていた。ほとんど不満もなく、故障もなく、スキャン品質の劣化もなく、紙詰まりもほとんどなく、使ってきた。ほとんどのスキャンをScanSnap Cloud経由で行っていた。

 ただ、よくよく考えてみると、細かい不満とまではいかないポイントがあった。

 

 まず、ソフトウェアがよく分からない。慣れてきたから、普段のスキャンはScanSnap Cloud、大量のスキャンがあるときは、ScanSnap ManagerをMacで、みたいに使い分けができていたが、初めは訳がわからなかった。まず、ローカル端末でスキャンする場合に、ScanSnap Managerが必要なのはわかるが、ScanSnap Organizerは何なのか、その他付属しているABBYY Fine Readerは何なのか。ScanSnap Cloudのアプリもインストールされ、この関係性が全くよくわからない。

 

 次に、セットアップがよくわからない。USBで繋がなければならなかったはずだ。WiFiで使えるのに。DVDのソフトウェアもインストールせねばならない、DVDドライブはMacにないのに。

 

 A3のような紙をスキャンするときに、クリアフォルダみたいなものに挟んでスキャンするのだが、A4までしかスキャンできないスキャナでA3までスキャンできるという機能は素晴らしいものの、メンドくさい。シートフィーダー(クリアフォルダみたいなもの)に挟まねばならないのが面倒くさい。

 

 最後はちょっと細かいことだ。我が家では、私が長い出張に出ているときに、子供達の勉強の丸付けをすることがあり、そのときに勉強したものをスキャンさせている。もちろん、ScanSnap CloudでEvernoteに入ってきて、それを僕が丸付けして(Evernote上で)、それを子供がEvernoteで確認してというフローだ。ScanSnap Cloudの簡便さがこれを実現しているのであって、この点は素晴らしい。子供達にいちいちスキャンするためにMacを立ち上げて、なんてことは不可能だ。スキャナの蓋を開けて、紙をセットして、スキャンボタンを押して、終わったら蓋を閉めて、という直感的で、直線的、簡単な流れ。

 しかし、この流れに問題を起こすことがあるのだ。まずは、蓋を開けてから、スキャンボタンを押すまでの時間。ちょっと待つのだ。子供達には、ライトが紫色に点灯したらスキャンボタンを押すように説明してあるので、この問題は回避できていた。しかし、蓋を閉めるタイミングにも問題があったことを最初わからなかった。子供達は、スキャンし終わると、すぐに蓋を閉める。すると、ScanSnapへの転送中に蓋が閉められて電源がオフになるためなのか、エラーとなってしまう。いったんこのエラーが起こると、蓋を開けて再度スキャンしようとしてもスキャンできない。ScanSnapの電源を抜いて再起動してもスキャンできないので、ScanSnap Cloud側で処理を掴んだまま離さない状態になっているのではないかと推察している。

 

 これらのことがiX1500で解決していると良いのだが。

 

 導入手順はここでは述べない。下記のGigazineの内容に詳しく述べられている。

gigazine.net

 この手順で、僕がわかりづらいなと感じた点がある。iX500の時よりはずっと良くなったと思うけれども。

 一つ目は、手順中に「以下のURLからソフトウェアをダウンロードしてインストールしてください」というのが出てくる。これは、iPhone用のことを言っているのか、それともMacのことを言っているのか、ちょっと分からず不安になってしまった。

 結論としては、どちらもこのURLから導入する、というのが正解なのだが、一言説明があると良いように思えた。

 

 また、ScanSnap Cloudの利用をどうすれば良いのか分からなかった。本体にScanSnap Cloudを利用してスキャン、というボタンが出てくるのだが、「設定ができていない」みたいな表示が出ていて、じゃ、その設定はどこでやるのさ?というのがわかりづらかった。

 

 使い始めたばかりなので、使った感想はまたの機会にまとめたいと思うが、今回iX1500の大きなウリである液晶画面を使ったインターフェース、に、今の時点ではちょっと複雑な気分を抱いている。

 わかりやすくするために液晶画面がある。これは分かるし、導入時にもこの液晶画面のおかげで分かりやすくなっているのは間違いない。しかし、ここでボタンを切り替えて押す、というのは、シンプルから一段後退しているような気もするのだ。例えば、ボタンの一番左側の、いわばデフォルト、と言っても良い「おまかせスキャン」。どう任せられてしまうのか分からず、僕は押せない。難しいことを考えずに押せる人には簡単なのかもしれないけれども。

 使いやすいボタンも色々と設定できる(ようだ、まだやっていないので)。この色々と設定というのも、やや高度な使いこなし、と言っても良いと思う。一般の人にも親しみやすく、というところをコンセプトにしているiX1500だが、本当の一般の人までそのコンセプトは通用するのだろうか、とちょっと心配になったり。

 

 これからどんどん使ってみます。

 

沈黙法廷 佐々木譲 著

 僕の好きな作家の佐々木譲の作品。これはまだ読んでいなかった。
 疑わしきは罰せず、とはいうものの、何が疑わしきレベルなのか、合理的な疑いとは何なのか、をもチープとして、様々な登場人物の人生が法廷で一点に交差する。この本も素晴らしく面白かった。お勧めできる。