読書感想 覗くモーテル 観察日誌 ゲイ・タリーズ著

 産経新聞の書評で目にして、気になっていた本だ。この本を手に取るのは少々ためらいがあった。本のタイトル、そして表紙。中身は性的ないやらしい興味本位のものではなく、人はどうして覗くのか、何を覗きたいのか、を徐々に明らかにしていく。また、この本の当事者、ジェラルド・フースは自分のモーテルで覗き魔となっていたわけだが、それを覗いている著者、そして、それを読んでいる読者。とても不思議な感覚があった。この本は、人は選ぶかもしれないがオススメできる。