メッシュWiFiルーター Netgear Orbi WiFi6 レビュー

 今までは、BuffaloのWSR-1166DHPL2を無線ルーターとして、また同じBuffaloのWEX-733DHPを中継機として使っていた。年末に、ヨドバシカメラの夢のお年玉箱にメッシュルーターの夢があったので申し込んでみたところ当たった。そこで、メッシュルーターを初めて使う立場でレビューしてみよう。

 現在のネット環境は、VDSL回線の楽天ひかりである。楽天ひかりはIPoEサービスとしてクロスパスが利用できる。ただ、クロスパスはクロスパス対応のルーターが必要で、楽天ひかりのページにも案内されている機種を使わなければならない。今までBuffaloのWSR-1166DHPL2を使っていたのは、クロスパス対応ルーターの中で最安クラスだったからである。さて、今の我が家のネット環境は足回りがそもそもVDSLで速くはない、と言う問題点があるが、光ファイバーをそのまま引き込めない以上改善のしようがない。それ以外だと、ルーター設置場所から一番遠い部屋での無線が弱い、安定していないと言うのが問題だった。そのために中継機を使っていたが、ルーター単独よりややマシになった程度で、安定しているとは言い切れない感じだ。中継機は設置場所がシビアだと感じる。これを解決するためにメッシュルーターのお年玉箱に申し込んだのだ。
 
 楽天ひかりのクロスパス対応に関しては、楽天ひかりのWebページではNetgear製品は対応製品に並んでいないが、NetgearのWebを見るとDS-Lite対応(transix)となっている。

kb.netgear.com

 また、下記のWebにあるように、設定すればクロスパスでも使えるようだ。

golemiso.hatenablog.com

 これの設定に相当難儀した。まず、DS-Lite対応のためにはファームウェアをバージョンアップしなければならない。オンラインバージョンアップするにはネットワークに繋がらなくてはならないが、そもそもクロスパスで接続できないわけだから、既存ネットワークにアクセスポイントとして参加させてバージョンアップした。その上で、ルーターモードに変更して、と進めたが、なぜか、IPv6の設定の中に選択肢が出てこない。DS-liteの選択肢がないどころか、全ての選択肢が消えている。色々と試行錯誤した結果、ファームウェアバージョンアップは無事に完了していること、Orbiルーターがインターネットに接続していないと選択肢が出てこない、であろうと推測。ネットワークを旧構成に切り戻して、Orbiルーターをネットワークに参加させると選択肢が出てきて、DS-Liteの設定が可能だった。ただし、ネットワーク上位には既存ルーターがDS-Lite接続しているわけだから、Orbiルーターは当然エラーとなりインターネットには接続できなくなる。その上で、Orbiルーターを本来の場所に置くとクロスパスで接続する。
 これがもし本当にそうならば、これは重大なバグなのではないか。インターネットに接続できなければ、インターネット接続の設定ができない、なんて、缶切りは缶の中、みたいな話だ。

 ともかく、設定が完了して楽天ひかりにクロスパス接続できた。以前のルーター、中継機の構成に比べると、WiFiが格段に安定している。速度も十分早い。我が家ではどこの場所でもVDSLのMaxのスピードで伝送できている。今まではかなり速度が落ち込んだ部屋があった。

 今、Orbiで困っているのが、PPPoEパススルー(あるいは、PPPoEブリッジ)の設定が無いらしいことだ。会社のVPN(Z Scaler)はどうもクロスパス(というかDS-Lite方式)では具合が悪く、PPPoE接続がそのためだけに必要だ。そのルーターをDS-Lite接続ルーターの下位に置きたいのだが、そのままではOrbiルーターはPPPoEをパススルーしてくれない。今、サポートに問い合わせしているところだ。