iTunesにCDデータを持つ理由

 Apple Musicを使うようになってからCDを全く聞かなくなった。CDプレーヤーを今のテレビ台、またの名をオーディオラックに入れるスペースがなくなったから、CDプレーヤーを接続していないという理由もあるが、CDプレーヤーを接続している時から既に聞かなくなり始めていたことは明らかである。

 オーディオを今後どうしたら良いのか、という話題はまた別の機会に譲るとして、iTunesのライブラリをどうするか、という点を考えたい。

 Apple Musicにそもそも存在しないCDは我が家のCDをリッピングするしかないのは当然だが、Apple Musicに存在する曲はCDからiTunesにリッピングしたものに比べて、下記のような点が懸念される。

問題点1 Apple Musicを契約していない時には聴けない。

問題点2 Apple Musicは256kbps AACであり、CDの音質よりも劣る。

 問題点1についてはCDからMacのiTunesにリッピングして、それを消さずにほぞんしておく必要がある。これについては下記のページが詳しい。

simpleguide.blog.jp

 問題点2は音質の話だから、聞く本人が256kbps AACの音質で文句がなければそれで良い。音質に関係ある話だから、オーディオをどのように構成するのかに関係する。残念ながら、今の我が家の常設のオーディオではCDそのままと、256kbpsの差は、注意深く聞けばわかるが、そんなに大きな差ではない、という程度だ。しかし、今後オーディオが良くなる可能性もある。したがって、手持ちのCDを256kbpsのAAC程度でリッピングした場合、将来後悔する可能性がある。それに加えて、記憶容量の容量あたりの単価は下がる一方であるのだから、あまり容量をケチるべきではないだろう。

 ということで、我が家ではApple Losslessで今後はリッピングすることとした。とはいえ、Apple Musicを契約しているのでCDを今後買う可能性はかなり低い。したがって、手持ちのCD、すでにiTunesにリッピングされているものをリッピングしなおすこととした。

 すでにリッピングされている曲がiTunesに入っているので、アルバム単位でまずすでにリッピング済みの曲をiTunes上で消してから、Apple Losslessでリッピングし始めたが、先ほど気がついたのだ。既存の曲があったとしてもそのまま再リッピングすると、iTunesが「曲を入れ替えるか。」と尋ねてくる。この機能を使うと、今までの再生回数などが消えない。よくできてるね、iTunesは。

読書感想 プリズン・トリック 遠藤武文 著

 交通刑務所内で発生した殺人事件。江戸川乱歩賞受賞作品である。

 面白いのだが、トリックが複雑で、やや登場人物を覚えきれない。登場人物がどんな人物なのか、全員を追いきれない。面白かったが、やや整いすぎ、というような贅沢な印象を持った。

CASIO GP-300BKでWAVとMIDIを使う

 CASIO GP-300BKは相変わらず調子が良い。音が良い。タッチが良い。

 天板を開けると、ハンマーが動作しているのが見える。埃が入らないように、ガラス越しで見ることができる。この天板開閉構造で音が変わる。間違いなく、大きく、音が変わる。CASIOの商品紹介ページでも、下記のように記載されている。

「グランドピアノでは大屋根を開閉することで音量や音質が変化します。CELVIANO Grand Hybridは、天板を開閉できる構造により、グランドピアノの大屋根を開けた時のような豊かで拡がりのある音で演奏できます。」

 面白い構造なのだが、難点はピアノの上に物を置いている場合に、物をどかさなければ開けることができない、という点が少し気になる。ピアノの上に物を置くな、というのは分かる。が、楽譜も置きたいし、取ってきたばかりの郵便物だって置きたいこともある。逆に言えば、ピアノの上を綺麗に片付けておかなければ、というモチベーションにつながるけれども。

 さて、今回の本題はMIDIとWAVである。以前使っていたYAMAHAのクラヴィノーバではこれを使って演奏していた。

 

thinkinglog.hatenablog.com

  CASIOの、MIDIとAUDIOの録音はクラヴィノーバに比べると機能が良くない。本体での録音は、MIDIしかできない。しかも、2トラックのみ。一曲分の右手と左手だけだ。USBメモリでは逆にMIDIの録音はできず、AUDIOつまりWAVのみである。この制限が使いづらい。

 説明書を読むと、USBメモリにはMIDIファイルを格納して再生できるとある。そこで、今までクラヴィノーバで使っていたMIDIファイル、これはクラヴィノーバで演奏したものだ、と、WAVファイルを再生させてみた。方法は、取扱説明書のP.43に記載の通り。引っかかった点は、

 Macのリカバリ起動ディスクとして使っていたUSBメモリを使ったところ、フォーマットできずにエラーとなった。MacのDisk Utilityであらかじめ、フォーマットはFAT、パーティション方式はマスター・ブート・レコードでフォーマットしておかなければならない。

 クラヴィノーバではファイル名の制限があり、USERAUDIOXX.WAVというようなファイル名であったが、これをそのまま使うと、表示桁数に入りきらずよくわからなくなる。ファイル名は8文字までにしたほうが良い。今回は頭の4桁、USERをファイル名から削除した。

 クラヴィノーバでは上記のファイル名の制限などから推測できるように、自分で用意したWAVファイルをクラヴィノーバ上で再生することはサポートしていない。僕が以前に書いたように「可能」ではあるが。

 しかし、CASIOのこのCELVIANO Grand Hybridではマニュアルに方法が記載されていて、サポートしている形式も記述されている。これは良い点だ。

 実際問題なく再生することができた。MIDI形式は、当然のことながらGP-300BKの音源で鳴るので、クラヴィノーバとの違いを思い出して興味深い。WAVの方はクラヴィノーバの音源そのままで、それがCELVIANOから再生される。随分と音色が違うことに改めて気付く。YAMAHA Clavinova CLP-470の音はとても良い音だったのだ、と思った。もちろん、GP-300BKも負けていない。

CASIO GP-300追記2

 電子ピアノCASIO GP-300に関して何回かブログにかいたが、まったく少しのアクセス数しかないこのブログの中で、思いの外、アクセスしていただいている記事のようだ。

 電子ピアノを購入する場合、特にこだわって選びたい場合、安くもない価格帯の製品であるし、ピアノごとの趣味的な差異もかなり大きいことがわかっているから、調べたくなる。僕もそうだった。でも、あまり記事がない。家電を購入するときに参考にするkakaku.comでもほとんど書き込みがない。そもそも買う人が少ないのだろうし、kakaku.comに頻繁にアクセスして書き込むような人と、電子ピアノのユーザーはあまり重ならないのかもしれない。

 引き続き使っているGP-300は快調だ。気のせいかもしれないが、購入した時よりも良い音が出るようになったようだ。電子とはいっても楽器だし、スピーカーだってエージングで音がこなれるのだから、電子ピアノのエージングがあっても全くおかしくない。

 ヤマハのClavinovaを購入しようとしているあなた。あなたのことです。他のメーカーのピアノも試しに弾いてみてください。なかなか落ち着いて弾き比べることができる場所、お店がない、というのが悩ましいところではある。でも、ヤマハは銀座に行けば落ち着いて弾ける。カワイは表参道にお店があったはずだ。カシオとRolandはわからないが、Rolandは島村楽器で結構ちゃんと弾けると思う。

 自分が普段使っているヘッドホンを持って行って弾かせてもらうというのも方法であると思う。普通に弾いた時と、ヘッドホンで弾いた時に違う感触になることもよくある。

 CASIO GP-300は正直言ってこなれていないところがまだあると思う。しかし、ピアノを弾くという本質において、先輩メーカーにまったく負けていないと思う。この、コストのかかった鍵盤メカニズム、丁寧にサンプリングされた三種類の音源、これだけでかなりイケテルと僕は思うね。